グローライトテトラ

グローライトテトラ

学名
Hemigrammus erythrozonus (Durbin, 1909)
他の販売名
大きさ目安
3cm
価格目安
200円
飼育難易度

簡単

混泳
おおむね協調性あり
繁殖難易度
狙える(やさしめ)
水温目安
22~29℃(普通の熱帯魚)
適応水質
弱酸性中性弱アルカリ
良好良好良好
群れやすさ
条件があえば群れる。

中型魚と同居させるとビビって群れる。なお特に若魚は群れやすい。

分布
ガイアナ国

※上記はGoogleMap上での代表地域を示したものです。厳密な生息範囲ではありませんので、参考情報までに。

目次

主な特徴

グローライトテトラ

「グローライトテトラ」は、透明感のある体色に蛍光色のオレンジ線が入る小型の熱帯魚です。

昔から知られた熱帯魚ですが、水草の緑と非常にマッチする小型魚のため、近年の水草レイアウトにおいても需要が高く、今なお定番熱帯魚の1つ。透明感のある体色で水草の緑が透けつつ、緑に相対する蛍光カラーは非常に美しい水景を彩ります。

昔から東南アジアで大量に養殖されており、日本での入手価格も200円ほどと非常に安価なのも魅力の1つでしょう。

YOUTUBE参考動画

YOUTUBEにアップロードされている動画のうち、種類が分かりやすいものを紹介します。

※当サイトとは関係がない第三者によるものです。動画共有が許可されたものを紹介しておりますが、権利者からの要望には真摯に対応させていただきます。

混泳・性格

温和ですが、ヒレを少し齧る習性があります。

温和な熱帯魚で他魚に攻撃することはないものの、ヒレをなんとなく少しカジってしまうという悪癖を持ちます。

本種は背びれに白いチップ模様が入るのですが、同種間でもその背びれの白い部分だけを齧り合ってしまい、売り場には背びれがカジられた個体ばかりというのも珍しくありません。

ヒレが完全にボロボロにしてしまうほどの凶暴性は無いものの、グローライトテトラより小さい魚や伸長するヒレが魅力的な魚との混泳は、その点を留意しておいた方が良いでしょう。

背びれを同種にかじられたグローライトテトラ
同種間でも背びれの白いチップをかじりがち

エサ

選り好みせず何でも食べます。

エサの種類、沈下性・浮上性かかわらず、何でもパクパク食べます。

市販されている熱帯魚のエサであれば何でも構いません。

飼育ポイント

特になし。

非常に丈夫です。

熱帯魚を飼育できる環境が出来ていれば問題はないでしょう。

繁殖

産卵は簡単ですが、稚魚のエサが課題になります。

産む場所があれば定期的に産卵を行っており、繁殖を狙うこと自体は容易です。

ただ稚魚のサイズが小さく、初期給餌にブラインシュリンプより小さい活餌を与えられるかが繁殖のキーになります。

雌雄の違い

性的2型はほぼありませんが、メスは抱卵するとお腹が丸々と太ってくるため、飼い込むと雌雄の判別は容易です。

グローライトテトラの抱卵メス
メス:抱卵個体

メスは飼育していると太るタイミングがあるのに対し、ずっとスリムなのを保つのはオスになります。またサイズはメスの方がやや大きくなります。

グローライトテトラのオス
オス:ずっとスリムなまま

産卵まで

グローライトテトラの繁殖水槽

上記のように産卵場となる「疑似水草(毛糸を束ねたものなど)」「ウィローモス」などを設置すれば、定期的に産卵を行います。(少なくとも1ヶ月に1回は産卵していますね)

抱卵したメス1匹に対し、オス数匹を上記のような繁殖水槽に入れれば。いずれ繁殖行動を行うでしょう。温和な本種ですが、繁殖直前になると他魚を追い回すようになるので、その兆候が見られれば産卵シーンを観察することが出来るチャンスです。

卵は沈下する放卵タイプですが、卵は親魚などにパクパク食べてしまうため、繁殖水槽に入れる親魚はできるだけ少なくし、落ちた卵が食べられないよう「粗めのメッシュ」「園芸の鉢底ネット」「ビー玉」を底に敷いて、親魚が通れず卵は通れるスリットを用意するのもポイントになります。

グローライトテトラの卵
カラシンにしては大きい卵なので、カラシンの中では繁殖は容易な方として知られる

なお本来弱酸性域の魚ですが、pH7.5~8.0とややアルカリ寄りの水質でも繁殖するため、水質に関しては(水道水ベースであれば)気を払う必要はありません。

孵化~稚魚の初期給餌まで

孵化は非常に早く、24時間程度です。

孵化した稚魚は数日はエサを必要とせず、お腹についたヨークサックにて栄養を賄います。

孵化したグローライトテトラの稚魚
孵化直後

稚魚の初期給餌と保育

孵化後4~6日ほどで自由遊泳と摂食を始めますので、初期給餌を行います。

初期給餌としては「ゾウリムシ」「ワムシ」などのインフゾリア類を与えます。

ブラインシュリンプが食べられない稚魚サイズの中では、かろうじてブラインシュリンプが食べれないほど大きい方なので、孵化直後のブラインシュリンプ&勝手に湧いた微生物のみでも、少数であれば稚魚を残すことも可能です。

とはいえ本来は1回の産卵で100匹ほどの稚魚が育ちますので、多く稚魚を残したい場合は「ゾウリムシ」「ワムシ」などの極小エサを用意すべきでしょう。

「ゾウリムシ」「ワムシ」を与えつつ、2日~数日ですぐ「ブラインシュリンプ」を食べられるようになります。その後は大きさをみつつ「稚魚用人工フード」と遷移させて下さい。

3ヶ月ほども育成すれば売り場で並んでいるような若魚へと成長するでしょう。

孵化後1ヶ月ぐらいのグローライトテトラ
孵化後1ヶ月ほど
孵化後3ヶ月ほどのグローライトテトラ
孵化後3ヶ月ほど

その他・補足情報

飼い込むと透け感・オレンジの強さは増す

多数のグローライトテトラ

若魚だといまいちパッとしない印象かもしれませんが、成魚になり状態よく飼育していると体色の透明感が増し、オレンジが強くなって際立って美しくなります

背景に水草の緑があって、ほんのり透けるのを見た時の衝撃は忘れられないでしょう。バツグンに水草水槽とマッチします。

販売されているのは2cmぐらいの若魚なので、魅力にはイマイチ気づきにくいところがありますが、水草水槽で飼い込んでその透明感を堪能していただきたい魚です。

ブログでのレビュー/批評も歓迎!

この記事へのコメント

  • 1アクアの探求者2025年9月9日 4:49 PM

    できたらネオン・テトラもお願いします

  • 2ジュン2025年9月9日 8:01 PM

    >>1

    予定してはおります。
    ただ手が回っていなくて・・・(涙)

    詳しい繁殖方法は、2025年5月号のアクアライフに書いちゃったんで、それもあって先延ばし気味ですね~~。
    ぜひ読んでみて下さい!!

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